ブランディングの必読書15選!初心者から上級者までおすすめの本を厳選してご紹介

タイトル画像 おすすめ書籍

ブランディングは現代のビジネスにおいて不可欠な要素です。強力なブランドは、消費者の心に深く刻まれ、競争力を維持するための強力な武器となります。しかし、ブランディングの実践は簡単ではありません。そこで、今回は、私が実際に読んでみて良いと思った本から、今後読みたいと思っている本まで紹介します。

是非ご自身にあった本選びの参考にしてください。ちなみにアフィリエイトは含まれません。

※マーケティングのおすすめ本はこちら

初心者向け:ブランディングの基本が学べる本

ブランディングの教科書: ブランド戦略の理論と実践がこれ一冊でわかる

著者: 羽田康祐

概要: 外資系コンサルティングファームと広告会社で勤務した筆者の知見を活かし、ブランディングを論理的かつ実践的に解説する書籍です。理論と実践をつなぐことで、再現性と成果を目指しています。ブランディングの本質を理解せずに実行すると、小手先の手法に陥りがちで、予算を無駄に消費することになります。本書は、デジタルマーケティングでの成果停滞、新商品開発の競争、抽象的なブランディング概念の具体化などの課題に対応しています。

パーパス・ブランディング

著者: 齊藤三希子

概要: 「パーパス・ブランディング」は、日本企業が実践できるブランディング手法を解説した教科書です。スターバックスコーヒージャパンの水口貴文社長のインタビューを収録し、企業経営の本質である「パーパス(存在理由)」を社内外に浸透させる方法を紹介しています。近年注目されている「パーパス」は、企業や組織の根幹となる拠り所であり、これを基に判断・行動し、課題を解決することが重要と述べています。本書は、日本企業が取り組むべきブランディングの指針として執筆されました。

ブランド論―無形の差別化を作る20の基本原則

著者: デービッド・アーカー

概要: デービッド・アーカーの『ブランド論—無形の差別化を作る20の基本原則』は、ブランドの差別化戦略を中心に据えていますが、ブランドエクイティの重要性についても述べられています。ブランドエクイティとは、ブランドが持つ価値や資産のことを指し、顧客のロイヤリティ向上や競合他社との差別化を図る上で非常に重要です 。アーカーは、ブランドエクイティを創造し、維持し、防衛するためには積極的な管理が必要であると強調しており、多数の企業の事例を挙げながらその管理方法を具体的に分析しています 。さらに、ブランドの一貫性、革新性、信頼性の確立などが、ブランドエクイティを高めるための重要な要素として挙げられています 。

小さな会社を強くする ブランドづくりの教科書

著者: 岩崎邦彦

概要: 『小さな会社を強くする ブランドづくりの教科書』は、中小企業が強力なブランドを構築するための方法とその重要性を解説する一冊です。著者は、ブランド構築が小さな会社の競争力を高めるために不可欠であると主張しています。具体的には、明確なコンセプトと一貫したメッセージを持ち、デザインや顧客との信頼関係を重視することが重要です。また、限られた予算や人手でも効果的にブランドを育てるための実践的なアプローチが紹介されています。さらに、ブランドエクイティの重要性も述べられ、顧客ロイヤリティ向上や競合他社との差別化がブランド構築の鍵であると強調しています.

奈落の底から這い上がる ブランド再生ストーリー

著者: フミ・ササダ

概要: 物語仕立てでブランディングのノウハウを学べる本書は、ある企業が再生を果たす過程を描いています。ブランディングとは何か、どのようにしてブランドを再構築するかについて、具体的なステップとともに楽しく学ぶことができます。

中級者向け:実務的なブランディングが学べる本

ブランディングの科学 誰も知らないマーケティングの法則11

著者: バイロン・シャープ

概要: マーケティングにおけるブランディングの真実を科学的データに基づいて解明するバイロン・シャープの著作です。本書は、ブランドの成長には既存顧客のロイヤリティよりも新規顧客の獲得が重要であると主張し、広告やプロモーションの役割を再評価しています。また、ブランドは一貫性のあるメッセージと広範なリーチが求められ、消費者の記憶に残るようにすることが鍵であると述べています。さらに、ブランド成長の法則として、「ライトユーザー(軽利用者)の数がブランドの市場シェアを決定する」ことや「カテゴリー購買頻度を高めることがブランド成長の基本である」ことが挙げられます。本書は、データと実証研究を通じて、従来のブランディング理論に挑戦し、新たな視点を提供しています。

この1冊ですべてわかる 新版 ブランディングの基本

著者: 安原智樹

概要: ブランディングの基礎を体系的に解説する一冊です。著者の安原智樹は、ブランド構築の重要性を強調し、具体的なフレームワークと実践方法を紹介しています。ブランディングの前提となる要素として、ブランドの目的、ターゲット、ポジショニング、メッセージ、デザインなどが挙げられ、それらを具体的な行動に落とし込む方法を詳述しています。この本は、抽象的だったブランディングを具体的な実践方法として理解しやすくしています。

グローバル・ブランディング

著者: 松浦祥子

概要: 日本のブランドがグローバル市場で戦うための方法論を解説した本書は、資生堂やルイ・ヴィトンなどの事例を交えて、グローバルな視点でのブランド戦略を示しています。国際市場で成功するための具体的なアプローチを学べる一冊です。

ストーリーで伝えるブランド

著者: デービッド・アーカー, 阿久津聡(翻訳)

概要: デービッド・アーカーの最新刊は、企業がメッセージを発信する際にストーリーテリングの重要性を説きます。現代のソーシャルメディア環境で、顧客とつながりブランドを活性化させるためには、戦略的なストーリーテリングが必要です。L.L.ビーン、IBM、テスラ、ソニーなどの事例を用いて、効果的なメッセージ発信の方法とその価値を解説しています。フィリップ・コトラーやシェリル・バージェスも推薦しています。

ザ・ブランディング

著者: スコット・ベドベリ

概要: スターバックスやナイキでの経験を基に、ブランドの構築と管理に関する洞察を提供する本書は、スコット・ベドベリの実務経験に裏打ちされた具体的なアドバイスが満載です。ブランド価値を最大化するための戦略的なアプローチを学べます。

上級者向け:ブランディングの深堀が出来る本

ブランド戦略シナリオ―コンテクスト・ブランディング

著者: 阿久津聡, 石田茂

概要: ブランドづくりとコミュニケーションの方法を体系的に解説した書籍です。著者たちは、ブランドの価値を高めるための具体的な手法としてコンテクスト・プランニングの概念を用いています。ブランドと顧客の間に豊かな文脈を築き、戦略シナリオを構築することで、ブランドの競争力を高める方法を提示しています。また、実際の事例を交えながら、効果的なブランド戦略の実行方法を紹介しています。

ブランディング7つの原則

著者: インターブランドジャパン

概要: ブランド構築のための基本原則を解説する本書は、デービッド・アーカーによるブランド戦略の実践的ガイドです。ブランドを差別化し、長期的な成功を収めるための7つの基本原則を具体的に解説しています。

MUJI式 世界で愛されるマーケティング

著者: 増田明子

概要: 無印良品のマーケティング戦略を詳述する本書は、MUJIがどのようにして世界中で愛されるブランドを築き上げたかを解説します。具体的な事例とともに、シンプルでありながら強力なブランド戦略の秘密を明かしています。

P&Gウェイ

著者: J. A. マッカロウ、P. T. マッカロウ

概要: プロクター・アンド・ギャンブル社のブランディングとマーケティング戦略を解説する本書は、P&Gの成功事例を通じて、ブランドマネジメントの実践的な方法を学べます。ブランドの長期的な成功を目指すための戦略的なアプローチが示されています。

コトラーのB2Bブランドマネジメント

著者: フィリップ・コトラー

概要: 本書は、B2Bブランドの重要性を強調し、ブランドの基礎知識と理論を解説しています。特に、B2Bブランドの構築と運用に関する指針とベストプラクティスを紹介しています。B2Cブランディングとの比較を通じて、B2Bブランドの将来やそのコンセプト、メリット、価値を深く理解することができます。また、2014年刊の『コトラーのイノベーション・ブランド戦略』も好評を得ており、ものづくり企業にとっての参考になります。

まとめ

今回の記事では、ブランディングに関する初心者から上級者まで役立つおすすめの本を紹介しました。基本的なブランディングの概念を学ぶための本、実務的なブランディング手法を学ぶための本、そしてブランド戦略の深化に役立つ本を取り上げました。これらの書籍を通じて、ブランディングの基礎から応用まで幅広く学び、効果的なブランド戦略を構築するための知識を得る事が可能です。

タイトルとURLをコピーしました